コンピュータミュージックの解説と反省
1週間前にこんなコンサートがありました.
DTMとして音楽制作が容易になった今だからこそ,かつての先端音楽を切り開いてきた先人たちを知って新しい音楽表現をしようという授業の発表会です.
そこで僕は展示という形で作品発表を行いました.
Boroseque
15秒PV
プレイ動画
ルール
基本のゲーム内容は通常のスネークゲームと同じ
スネークゲーム・・・フィールドのキャラクタを操作してエサを取得する.エサを取得すると自身の胴体が長くなり,フィールドを移動する際に通過したマスに胴体が残る時間が長くなる.長くなった胴体を避けながらもどれだけエサを食べることができるかを競うゲーム.
異なる点はヘビ自身の胴体にぶつかってもゲームオーバーにならず,この環が切り離されてゲームが続く
切り離された環はシーケンサとして音を流し始める
最初はエサを取ったときの効果音しか音が流れないが,環になったヘビが複数匹生まれることで複雑な音楽になる
時間の経過で環は消滅
このゲームのねらい
スネークゲームを知っている人に説明なしでプレイさせ,ミスもしくは意図的にゲームオーバーにさせることで「あっなるほどね!」という驚きを仕掛けてみたかった
ヘビの大きさによってシーケンスの周期が異なるのでポリリズムになる
環になるということは終わりがない→永遠→永遠の象徴=ヘビ→環になったヘビ=ウロボロス(Ouroboros)
授業内でお呼びした岩本さんの影響が大きい
「ついてくる音楽」としてゲーム音楽の講義をしてくださいました
制作・展示の反省とか
基礎となるゲームは自己流で組んでみたけど意外と簡単に書けた
ぶつかったら環として残す&切り離し処理もすんなり実装できた
音を鳴らす部分が結構大変だった
- 1フレーム当たりの時間・シーケンスごとの発音・音の読み込み
ビジュアルをもっと凝れたなぁと思うけど,処理が重くなるので悩ましいところ
ゲームといっているのでもっとギミックを増やしてもよかったのでは?
- 敵キャラクタ・BPMが変化する・2人プレイ
バックしちゃう人が多い(現在の進行方向の逆に進んじゃう)
操作が難しい(入力フレームの都合があるかも?)
ライブも展示も本当に面白かった。学生さんたちの技術もすごいし、何より「作って発表」のスタイルは凄まじく人を伸ばすんだなと実感。楽しい未来が垣間見えました。来てよかったなー。今度じっくり仕組みも聞いてみたい。 #FMSMUSIC
— タカイヒロシ (@slowdelay) 2016, 1月 9
BOROSEQUE スネークゲームでループを作ると音楽のループができて重なっていく。アイデアはわかりやすくて良い!ゲーム的には、折り返した時に死んでしまう?のはただの誤操作なので回避して欲しいところ。 #FMSMUSIC
— じーく@魔導書発売中 (@geekdrums) 2016, 1月 9
全体と自分の作品に感想をいただけてちょっと舞ってました
幾人かの人にライブでもいけたんじゃない?と言われたけど,なにより触って欲しかったので展示にした
チョチョイとゲームを公開しようとしたらビルドしたexeが起動しないorz
サウンドデータが多いのがいけないのか分からないけど,どうにかしたい